天然生薬

配合成分:

養生片仔癀の効能の要となっているのは、配合に使用している上質な生薬とともに、特殊かつ独 自の処方・加工をほどこしたことにあります。たった4種類の生薬ですが、産地・等級を厳選す るだけではなく、仕込み・処方・加工環境などを融合させた上で養生片仔癀の効能を最大限に引 き出せました。

田七人参(でんしちにんじん)

Panax Pseudoginseng

主原料である田七は、2億5千年前の化石にその存在が確認された生命力の強い植物です。数あ る生薬の中でもずば抜けた薬効があることから、とても貴重とされ、古代上流階級の人間しか服用できない高価なものでした。7年もの間、ごく限られた産地の土中で育ち、現在もその栄養価 の高さ、機能性において大変貴重なもにといえます。


有効成分

サポニン・デンシチン・カルシウム・鉄分・タンパク質・脂肪など

田七人参の効能

  • 肝機能強化
  • 免疫力強化
  • コレストロールの分解
  • 血液浄化
  • 血流の改善
  • 止血効果
  • 鎮痛
  • 血圧の降下
  • 抗炎
  • 赤血球の増加

古人の使用法

田七人参はとても固いため、粉末にして服用する方法が一般的です。中国が明の時代に書かれた 「本草網目」[1] では、外傷による切り傷の出血はもちろん、打撲、ねんざなどの内出血に対して、 外用と内用の両面で用いられていたことが分かります。

副作用

歴史的な文庫や近代の研究によりますと、田七人参に毒性はなく、普段使用の場合(1日10g以 下)[2] はほぼ副作用がありません。過度摂取した場合、喉の渇き・疲れ気味・吐き気などを伴う 時は服用を一時停止し、体調を回復させましょう。

 

杜仲(杜仲)

Eucommia Ulmoides

杜仲は6500万年前から存在し、氷河期を生き抜いた「生きた化石」で、成木は高さ20mほどに 達します。[3] 養生片仔癀は杜仲の若葉・木部・実の部分のみ使用しています。 血管・神経・生殖器官など体全体の若返りに有効な生薬であり、仙人が食べていた不老長寿の仙 薬とも言われており、現在でも五大漢方薬の一つとして珍重されています。


有効成分[4]

マグネシウム・カルシウム・リン・脂肪・各種ビタミン成分・タンパク質など

杜仲の効能

  • 肝腎機能の向上
  • 骨・筋肉の強化
  • 免疫力の増加
  • 血圧の降下
  • デトックス効果(浮腫み・二日酔い減軽)
  • 新陳代謝の改善

古人の使用法[5]

世界自然遺産の九寨溝を有し、パンダの生息地として知られている四川省北部は、良質な杜仲を 収穫できる産地でもあります。そこに住むチャン族の人々は昔から、杜仲を食用として頻繁に利 用してきました。

お魚が手に入らないため、料理には必然的に高脂肪・高カロリーな脂身の多い肉類が中心となり ます。しかし、ほとんどのチャン族に生活習慣病がなく、村人の健康秘訣は杜仲を日常的にとり いれているからといえるでしょう。

副作用

過度摂取に注意していただければ、副作用はほぼありません。

 

甘草(かんぞう)

Licorice Root

地上から高さ40~70cmに成長する多年草ですが、地下には茎が1~2mも伸びる不思議な植物です。 生産地が広く、古くから薬効が認められていたため、東洋でも西洋でも薬用植物として根・茎の 部分を用いられてきました。他の生薬と組み合わせると、体に害をおよぼす刺激を抑えて、薬効だけを引き出す作用があり、古来「百薬を調和する」と珍重されてきました。


有効成分

グルチルリチン・イソリクイリチン・イソリクイリチゲニンなど

甘草の効能

  • 解毒機能の強化
  • 肝機能の改善
  • 鎮痛
  • 鎮咳
  • 急迫症状緩和
  • ふくみ解消

古人の使用法

肝臓で有害物質と結合して体外へ排出しやすくするなど、解毒機能に優れているため、古くから 多くの生薬処方のベースに使われてきました。

副作用

中国最古の本草書である「神農本草経」に示す甘草は、副作用の少ない薬に分類され、「五 臓六腑の寒熱邪気を除き、筋骨を固くし、肌肉を成長させ、力を倍増させ、創傷や足の腫 れる病気に良く、解毒作用があり、長期間にわたって服用すれば身体を軽快にし、寿命を 延ばす」と書かれています。[6]

 

黄精(おうせい)

Rhizoma Polygonati

ユリ科であるナルコユリの根茎を乾燥させた生薬で、古代の中国では「体力をつけ、白髪をなく し、歯のおちたるを留める」と若返りと滋養強壮の妙薬として活用されてきました。


有効成分

カルボン酸・アスパラギン酸・ニコチン酸

黄精の効能

  • 血圧降下
  • 動脈硬化の改善
  • 高血糖の解消
  • 肝臓の脂肪蓄積予防
  • 消化器官の強化
  • 補腎

古人の使用法

日本の民間では江戸時代に強壮・強精ブームが起こり、砂糖漬けにした 黄精が売られていました。現在でも東北地方には黄精の煎汁の入った黄 精飴が伝統菓子として親しまれています。

副作用

副作用についての報告はなく、下痢症状や湿った痰のある人は使用を避けましょう。